プランターの素材と特徴 | Nester








プランターに使われる素材とそれぞれの特徴を解説

テラコッタ

テラコッタは素焼き鉢とほぼ同じような感じで扱われてますが、
素焼き鉢に比べ焼成温度が高くさまざまなデザインのものがあります。
おもにイタリアやチュニジアで作られたものや、ベトナムやタイなどの東南アジアで作られたものが市場に流通しています。
それぞれの国で作られたものは、使う粘土や焼成温度などの製法の違いで厚みや色味、表面の仕上がりも独特。
種類も豊富なので、植える植物によって、お好みのテーストのテラコッタを選ぶ楽しみが広がります。

メリット
1:通気性、排水性、保水性の三つの機能
一見、硬そうに見える鉢の表面ですが、実は多孔質状で目に見えない無数の穴が開いてます。 そのために通気性があり、植物の根に適度な酸素をもたらす、余分な水は鉢表面から排出して熱を逃がす、必要な水分は鉢に保水するという性質があります。
2:植物に合わせやすい自然な風合い
基本的には自然の粘土で作られているので土色で素朴な風合いのものが多く、グリーンに合わせやすい色調です。
デメリット
1:重くて割れやすい
粘土で作る焼き物のため、ぶつけたり落としたりすると割れます。また、鉢自体に保水性があるので、水やり後は土に蓄える水の量と合わせて重たくなります。 鉢の大きさにもよりますが、重さで移動が困難になることもあるので、キャスター付きの鉢置台などの上に置くのもお薦めです。
2:鉢表面が汚れやすい
鉢自体が多孔質なので、保水すると同時に日当たりの悪い場所では苔が生えやすい性質があります。
また、鉢に含まれるカルシウム分が水一緒に流れ出て、表面が白くなることも。 苔や表面の白化をアンティーク調の風合いとして楽しむガーデナーもいるので、お好みによってはメリットにもなる特徴です。





プラスチック

ベランダやテラス、ちょっとしたスペースでも使い勝手が良いのがプラスチック製のプランター。
何と言っても「軽い」ことが大きな特徴です。
小さいプランターはもちろん、ある程度大きくても移動が楽に行えます。 また、大きさ、形、デザインや色味も豊富で、植えるお花や植物に合わせてお好みのものが選べます。 最近は、木粉などを混ぜて見た目ではプラスチックと分からないような素材感を高めたプランターや、夏場の水やりの手間を解消するような底面吸水型のプランターなども販売されてます。

メリット
1:軽くて割れにくい
軽くて移動が楽。そして落としても割れにくいのが代表的な特徴です。
2:プランター内の水持ちが良い
テラコッタのように多孔質ではないので、プランターからは水抜き穴以外から水が染み出ることはありません。
テラコッタと比べると水持ちが良いので、水枯れによる失敗をしにくいのも特徴です。
※使う土、植える植物によって水持ちが異なります。
デメリット
1:通気性が悪く熱を発散しにくい
テラコッタのように多孔質ではないので、プランター内の土が蒸れやすい/span>性質があります。 特に夏場の高温時にはプランターの熱が上がりやすく、根を痛める原因になることも。
2:経年劣化しやすい
プラスチックの特性上、太陽の熱や風雨で傷みやすく経年劣化が発生します。 特に屋外で長期間使用する場合には注意が必要です。





複合素材

樹脂やセメント、土、石粉などを混ぜた新しい素材で作られた、軽くて丈夫なプランターも多く登場しています。
テラコッタ鉢や陶器鉢では実現できない強度と軽さがあるため、ホテルのロビーやビルのエントランスなどの大型プランターとして広く使われています。 また、その風合いと丈夫さから一般家庭においても使われるようになりました。

1:FRP
溶かしたガラスを伸ばしてシート状にした繊維(グラスファイバー)を、重ねて層にした素材です。 軽く、硬くて強度のある素材をプランターに採用したものです。
2:ファイバークレイ
ガラス繊維に樹脂と土を練り込み、通気性と通水性のを持たせた素材です。 テラコッタのような風合いで高級感があり、軽くて丈夫な性質があります。 ただし、経年劣化が発生するので置き場所や取り扱いに注意も必要です。
3:ポリストーン
ポリエステル樹脂(プラスティック原料)石粉を混ぜて作られた丈夫な素材です。 石粉を使用しているので、軽やかながら適度な重さと良質な質感を持ち合わせています。
4:ファイバーセメント
セメントにグラスファイバーを織物として巻き付けて補強し、コンクリートと接着剤を何層にも塗り重ねて作られた素材です。 衝撃に強い特性があるものの、セメントを使用しているのでひび割れが起きたりすると、そこから水が浸入し劣化しやすいので注意が必要です。 一般的に陶器鉢より安価なものが多くコスパの高さも魅力のひとつです。

こういった複合素材のプランターはテラコッタ鉢や陶器鉢では実現できない強度と軽さがあるので ホテルのロビーやエントランスなどに飾るのに必要な大きい鉢として広く使われてます。 また、その風合いと丈夫さから一般家庭においても使われるようになりました。